まず決めるのが挙式スタイルです。ゼクシィ結婚トレンド調査によると、実施された挙式形式はキリスト教式(教会式)が46.9%と最多で、次いで人前式36.7%、神前式15.2%、仏前式0.4%という結果でした。上位3つで全体の99%近くを占めます。
キリスト教式はチャペルで牧師の司式のもと誓いを交わし、賛美歌やフラワーシャワーでゲストも参加できるのが魅力です。信仰がなくても挙げられるため、白いウェディングドレスに憧れる方に人気があります。一方、神前式は神社で神主が執り行う伝統的な形で、三三九度の杯や白無垢が印象的。親族中心の少人数の式に向いています。
人前式は、ゲストを「立会人」としてその前で誓いを立てるスタイル。宗教的なしきたりがないため、場所や演出の自由度が高く、レストランやガーデンなど好みの会場で行えます。挙式料の平均はキリスト教式が約23万円、人前式が約18万円、神前式が約13万円。スタイルによって費用感も変わってきます。
挙式スタイル比較表
| 挙式スタイル | 特徴 | 挙式料の目安 | 向いている人 | 注意点 |
|---|
| キリスト教式(教会式) | チャペルで牧師が司式、聖歌隊やオルガンの演出 | 約23万円 | ドレス姿に憧れる方、大人数ゲスト | 演出オプションがかさみやすい |
| 人前式 | ゲストを証人として誓い合う自由なスタイル | 約18万円 | アットホームな式を望む方 | 進行は自分たちで用意が必要 |
| 神前式 | 神社で神主が執り行う、三三九度などの儀式 | 約13万円 | 和装や伝統を大切にしたい方 | 少人数向けの形式が多い |
| 仏前式 | 寺院で仏様に結婚を報告し、ご縁に感謝する | 施設により異なる | 仏教徒の家庭、静かな式を希望する方 | 実施できる会場が限られる |
費用のリアルな内訳
2026年のデータによると、結婚式の全国平均費用は約303万円。節約型で150万円、ゆとり型で500万円と、予算の幅はかなり広いのが実情です。内訳を見ると挙式・披露宴が全体の約5割、衣装と料理・飲物がそれぞれ約17%、写真・映像が約10%を占めます。
地域差も見逃せません。首都圏は全国平均より約15%高い360万円前後、北海道は約15%安い265万円前後が目安とされます。同じ60名規模でも、会場タイプを変えるだけで総額が数十万円変わることも珍しくありません。最初の見積もりは最低限のプランで出されることが多く、打ち合わせを重ねると1.2〜1.5倍に膨らむのが一般的です。
都内在住の佐藤さん(32歳)は、当初70名規模の披露宴を想定していましたが、見積もりが想定を超え、両家の話し合いを経て親族のみの会費制パーティーに変更。ゲストを30名に絞り、冬の平日とナイトタイムを組み合わせた結果、総額を180万円台に抑えられたそうです。「削ったのは人数と装花だけで、料理はランクを上げた」というのが彼女のこだわりでした。
いま注目の新しい結婚式スタイル
コロナ禍を経て、従来の大きな披露宴一辺倒だった風潮は変わりました。今は親族や親しい友人だけを招く少人数婚、ゲストから一律の会費をいただく会費制パーティー、レストランウェディング、ガーデンウェディング、そして式を挙げず写真だけを残すフォトウェディングまで、選択肢が広がっています。
披露宴と二次会の間のような「1.5次会」も人気です。フォーマルすぎずカジュアルすぎないこの形は、新郎新婦が自ら主催するのが特徴で、会費制を採用するケースが多いのがポイント。ゲストの負担を減らしながら、自分たちらしいパーティーを演出したいカップルに向いています。
予算を抑える具体的な方法
費用を抑えるなら日程の選び方が効果的です。大安に比べて仏滅や赤口の日は10〜30万円ほど安いプランが用意されることが多く、1〜2月や7〜8月のオフシーズンは10〜20%の割引が期待できます。夕方以降に挙式するナイトウエディングも、リーズナブルな選択肢として注目されています。
項目単位の工夫も有効です。招待状や席次表を手作りすれば3〜5万円の節約になり、装花を減らしたり、引出物を実用的なものに絞ったりするだけでも負担は変わります。ただし、料理とドリンクだけは削りすぎないほうが良いでしょう。ゲストのおもてなしの満足度は、ここが大きく左右するからです。
理想の結婚式へ、最初の一歩
最初にやるべきは、二人で予算の上限をはっきり決めること。親からの援助があるかどうかも、このタイミングで確認しておきたいポイントです。ゼクシィの調査では約7割のカップルが親からの援助を受けているといいます。費用の全体像を把握してから、会場見学を始めるのがおすすめです。
会場見学は複数の式場を回り、同じ条件で見積もりを比較しましょう。挙式スタイル・ゲスト人数・料理のランク・シーズンによって金額がどう変わるのか、担当者に具体的に確認することが大切です。地域のブライダルフェアに足を運べば、その場でしか手に入らない特典が付くこともあります。
結婚式の形に正解はありません。教会の厳かな雰囲気に憧れる人もいれば、神社で家族に見守られながら誓いたい人もいる。大切なのは、二人の価値観と予算のバランスが取れた選択をすることです。まずは小さな一歩として、気になる式場の資料請求やフェア参加から始めてみてはいかがでしょうか。きっと、理想の一日に近づくヒントが見つかります。