GPSだけでなく、Wi-Fiや携帯電話基地局のデータから取得・推測できる正確な位置情報も、Googleポリシー上は特別な同意・開示要件の対象です。端末の正確な位置が分かるデータであれば、取得手段を問わず対象になります。たとえば、Wi-Fiアクセスポイントへの接続状況から来店や滞在を推定する機能、店舗周辺への通知配信などが該当します。自社のデータ処理が対象に当たるかを、まず確認してください。
収集・処理・開示の前に満たすべき4要件
位置情報データを収集・処理・開示する際、運営者は以下を満たす必要があります。
- ポップアップ等の通知で、データの利用用途をユーザーに開示する
- 収集前に、ユーザーの明示的な同意(オプトイン)を得る
- データは暗号化、または暗号化チャネルで送信する
- 適用されるすべてのプライバシーポリシーで開示する
アプリ内で同意を得れば完了、というわけではありません。用途の開示、暗号化、プライバシーポリシーへの掲載も併せて求められる点に注意してください。
要件を満たさない場合のリスク
要件を満たさない状態での位置情報利用は、ポリシー違反として広告配信の停止やアカウント停止につながる可能性があります。また、虚偽・不実・欺瞞的な情報を用いた宣伝も禁止されており、Wi-Fi関連の記事でも誇大表示は同様のリスクです。実装前に要件を確認することで、こうした中断リスクを避けられます。
実装前に確認するチェックリスト
実装前に、次の4項目を順に確認してください。
- 収集するデータが「正確な位置情報」に該当するか
- 同意UI(オプトイン)と用途開示の文言を設計済みか
- 送信経路の暗号化を実装済みか
- プライバシーポリシーに開示を反映済みか
同意UIの文言は、どの用途に使うかがユーザーに伝わる内容にしましょう。すべての項目を満たしたうえで、実装を進めましょう。
免責と専門家相談の案内
本記事はGoogleポリシーの一次資料に基づく整理であり、Googleの認定や承認を示すものではありません。ポリシーは随時改定されるため、掲載時点の内容として最新版を確認してください。また、日本の個人情報保護法などの法令解釈は行わず、個別の事案は弁護士等の専門家にご相談ください。なお、料金・速度などの未検証の数値は本記事では扱いません。